“際限”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいげん55.6%
きり25.0%
はてし11.1%
はて5.6%
かぎり2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝鮮牛てうせんうし大分だいぶ輸入ゆにふされたがいねころのやう身體からだ割合わりあひ不廉たかいからどうしたものだかなどといふことが際限さいげんもなくがや/\と大聲おほごゑ呶鳴どなうた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
... 其時俺が、「左様さう心配した日には際限きりが無え。」と笑つたことサ。はゝゝゝゝ。』と思出したやうに慾の無い声で笑つて、軈て気を変へて
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
土地不案内の為に、これも途中で迷っていられた日には、何時いつまで経っても際限はてしがあるまい。うか一刻も早く町へ出て貰いたいものだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
子供の時、春の日和ひよりに立っていて体が浮いて空中を飛ぶようで、際限はてしも無いあくがれが胸に充ちた事がある。
ひくくのは、かげをうけていろい。うへぶのは、ひかりいろうすい。したむれは、眞綿まわた松葉まつばをちら/\とき、うへむれは、白銀しろがねはりをきら/\とひるがへす……際限かぎりもなく、それがとほる。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)