“際疾”の読み方と例文
読み方割合
きわど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めいめい自分の所信に基いて、これ以上見せると男性を破滅させるという際疾きわどいところまで自分の肉体を露出して、それ以外は非常に手際よく蔽いかくしていた。
夫が為に此の際疾きわどい場合に於てお浦を自分の妻にしたのである、猶此の上に叔父が秀子の為に先頃作った遺言状まで盗んで揉み消して了う積りで居るに違いない
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「ナニ誰が居る者かよ、甚蔵が傍に居ないと此の犬は時々アノ様な声を出すのだよ、上の室でアレの動く音でも聞こえたのだろう」アレとは何であろうと余は此の際疾きわどい場合にも怪しむのを耐え得ぬ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)