“際会”の読み方と例文
読み方割合
さいかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その男は玄関で案内を乞うと、ちょうどチチコフがまだ先刻の恐怖から我れに返る暇もなく、人間がかつて際会さいかいした最も哀れな状態にあるところへ、つかつかと入って来た。
権力を押し拡げて行く時代に際会さいかいして、祭祀さいし女官の中心はことごとく王家のであったのみか、分かれて地方に住む古来の祝女のろたちまでが、所領栄典をもって中央に統御せられていた結果
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そして、今その最悪の場合に際会さいかいしたのです。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)