“際物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きわもの84.6%
きはもの15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新聞記事を材料とした際物きわものや、その種類はもちろん一様でなかったが、錦絵の中で最も光彩を放っているのはやはり芝居の似顔絵で
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
この種のものは色々の際物きわもの——当時の出来事などが仕組まれてありました。が、私の記憶しているのでは、何でも心中ものが多かった。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
戰爭劇も澤山あつたが、私は明治座でやつた、先代せんだい左團次さだんじ秀調しうてうの夫婦別れを思出す。これは際物きはものではあつても、チヤンとしたものだと思つてゐる。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
なにしろ際物きはものは壽命が短いからねえ。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)