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際限
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はてし
ふりがな文庫
“
際限
(
はてし
)” の例文
土地不案内の為に、これも途中で迷っていられた日には、
何時
(
いつ
)
まで経っても
際限
(
はてし
)
があるまい。
何
(
ど
)
うか一刻も早く町へ出て貰いたいものだ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
人間と人間との特殊な交渉より外には何物もない
隘
(
せま
)
くて窮屈な小い部屋のなかに住みなれて来た彼女に取つては、
際限
(
はてし
)
もない青空を仰ぐことすらが、限りない驚異でもあり喜悦でもあつたが
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼等
(
かれら
)
の
爭
(
あらそ
)
ひは、
際限
(
はてし
)
もなく
續
(
つゞ
)
いた。さうして
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けて
行
(
い
)
つた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
或時
(
あるとき
)
は
土方
(
どかた
)
となり、
或時
(
あるとき
)
は坑夫となって、
甲
(
それ
)
から
乙
(
それ
)
へと
際限
(
はてし
)
もなく迷い歩く
中
(
うち
)
に、二十年の月日は夢と過ぎた。彼の頭には
白髪
(
しらが
)
が
殖
(
ふ
)
えた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
何しろ、得体の判らぬ男であるが、
何時
(
いつ
)
まで睨み合っていても
際限
(
はてし
)
がないと、市郎の口も
解
(
ほぐ
)
れ初めた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
弱い奴等ばかりが蛆虫のようにあつまって、口のさきで慈悲の情けのと騒いでいるばかりでは、いつまでたっても
際限
(
はてし
)
があるまい。所詮は強い者の世の中だ。みんなも精出して強くなれ。
蟹満寺縁起
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“際限”の意味
《名詞》
物事の終わり。かぎり。はて。打ち消しを伴うことが多い。
(出典:Wiktionary)
際
常用漢字
小5
部首:⾩
14画
限
常用漢字
小5
部首:⾩
9画
“際”で始まる語句
際
際立
際涯
際物
際物屋
際会
際疾
際中
際敏
際無