際限はて)” の例文
子供の時、春の日和ひよりに立っていて体が浮いて空中を飛ぶようで、際限はてしも無いあくがれが胸に充ちた事がある。
海の波穏やかな色は雲なき大空の色と相映じて蒼々茫々そうそうぼうぼう、東は際限はてなく水天互いに交わり、北は四国の山々手に取るがごとく、さらに日向地ひゅうがじは右に伸びてその南端を微漠煙浪びぼうえんろうのうちにまっし去る
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)