満伊みつい)” の例文
つぶやいたことがあったさ、それで、二人とも大学を出たので、彼奴は知人の間を運動して、兄の方の小供を満伊みつい商会へ入れ、弟は医科だから、己の経営している病院の副院長と云う事にしたのだ
雨夜草紙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
満伊みつい商会の支店長となって、米国へ往っていた青木の長男を、女優に迷わせたり、投機に手を出させたりして、会社の金をつかわせて自殺さしたことと、弟の医学士の五つになる小供を殺し、その次に
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)