“貢税”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みつぎ55.6%
こうぜい44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地方の民が、大蔵省へ馬で貢税みつぎを運び入れながら唄った国々の歌が催馬楽さいばらとなったといわれるが、田楽ももとは農土行事の田植え囃子ばやしだった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
内裏様だいりさまがどちらであろうと、わしらには何のかかわりもない」「ひどい貢税みつぎや戦のない世でさえあるならば……」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
各地にある“散所”というのは、貢税こうぜいのかからない無税の地のことである。河原、芦原、瓦礫がれきの巷など、不毛の土地には税がない。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いや、自分らは政所まんどころ直属の者でおざる。つまり貢税こうぜいの急務をおびて、当地のみならず、東国諸所へまかりくだるもの、いちいちの先触れなどはしておらぬ」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)