“あらが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アラガ
語句割合
84.1%
反抗4.5%
2.3%
抗戦2.3%
抗言2.3%
2.3%
2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
逆手というのではなかったので、苦痛も痛みも感じなかったが、なんともいえない神妙の呼吸は、平八をしてあらがわせなかった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もの云へば涙ながれむこの父になに反抗あらがはむ我や父の子
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しかもこのものに向って、あらがおうと蓄えて来た胸の中のものなぞは、あまりに卑小な感じがして、今更に恥入るばかりであった。この儘に帰ろうか。それも本意ない。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
たとえ魔の軍たりとも、御楯みたての王軍が行くところ、なにほどの抗戦あらがいをなしえようぞ。——かつては襲来しゅうらい蒙古もうこの外兵十万を、博多ノ浜にほうむッたためしさえある。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分は僅かに上靴と寝間着と夜帽しか着けていないのだと抗言あらがって見たところで、また当時自分は風邪を引いていると争ったところで
それでも權助は、強ひてあらがふ樣子もなく、一度に溜飮りういんを下げるとニヤリと人の好いも笑ひを殘して、元の座へ立ち去りました。平次はその後から娘を助けて跟いて行き乍ら
二人は劣らじとあらがひし末、ただちに一番の勝負をいざいざと手薬煉てぐすね引きかくるを、遊佐は引分けて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)