“ぼうさく”の漢字の書き方と例文
語句割合
防柵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国をあげて、外敵にそなえた日の防柵ぼうさくや石垣や乱杭らんぐい腐木ふぼくなどが、今も川床かわどこや草の根に見あたらなくはない。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう蟹江川かにえがわ筏川いかだがわ鍋田川なべたがわ——そして木曾川きそがわ口へかけてまで、数里の海岸線は、防柵ぼうさくいまわし、塹壕ざんごうをほり、障碍物しょうがいぶつをおき、全隊、汗みどろに、働いている。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
他の工兵部隊は、鎮台の麓の要所要所に地雷を埋め、防柵ぼうさくを組みまわしていた。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)