“あいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隘路62.5%
黒白25.0%
文色8.3%
彩色4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの途中の絶壁と絶壁のり合った隘路あいろは巨木大石をもってふさぎ、たちまち洞界の入口を遮断しゃだんしてしまうことができるようになっている。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実は、さきに小春を連れて、この旅館へ帰った頃に、廊下を歩行あるれたこの女が、手を取ったほど早や暗くて、座敷もかろうじて黒白あいろの分るくらいであった。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
海の文色あいろもどッぷりと暮れ落ちると、伝吉は初めて、こんを疲らしたようにガッカリとして
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつしかに黄昏たそがれは、花瓶のおもてにうつる空の色、二人が瞳子ひとみをくもらして、さゝやかの二人が世界の、物の彩色あいろを消してく。