“いろどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色彩39.1%
25.0%
彩色18.8%
色鳥12.5%
色取3.1%
光彩1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その質素な色彩いろどりといかにも余念なく餌をくれている人物の容子ようすとは、田舎にあった小泉の家にふさわしいものである。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
さういふ時はその時なりに、侘しさや苦しさや無意味さも亦それ相応の色彩いろどりを持ち、人の心に泌むものであつた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そうすると口では言えないいろいろ淫猥いんわいなことが平気にそれからそれへととっぴにいろどりをつけて想像される。
雪の夜 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
ようやくにして水面へ抜きあげ、手網にとって見た虹鱒、銀青色の横腹に紅殻べにがらを刷いたようないろどり、山の魚は美しい。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
拾ひ上げて見ると、それは子供の玩具おもちや——ろくろ細工に彩色いろどりをした兎、しかもその兎には、少しばかり血さへ附いて居るではありませんか。
特に世の常の巌の色はただ一色にしておかしからぬに、ここのはすべての黒きが中に白くして赤き流れ斑の入りて彩色いろどりをなせる、いとおもしろし。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
人形にんぎやうのやうな女達をんなたちこゑきたい、錦葉もみぢうた色鳥いろどりであらう。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だが、かかる場合、逃げれば逃げるほど、お十夜の執念は増すばかり、お綱を傷ついた色鳥いろどりと見れば、彼は情炎の猟犬に等しい。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
色取いろどりけてお話をいたしますから其方そのはうかへつてお面白おもしろい事でげすが
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
まず、西鶴さいかくのいわゆる「十二色のたたみ帯」、だんだら染、友禅染ゆうぜんぞめなど元禄時代に起ったものに見られるようなあまり雑多な色取いろどりをもつことは「いき」ではない。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
その新生面はどんな光彩いろどりを放っているか、どんな香霧においを漂わしているか。