“色鳥”の読み方と例文
読み方割合
いろどり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、かかる場合、逃げれば逃げるほど、お十夜の執念は増すばかり、お綱を傷ついた色鳥いろどりと見れば、彼は情炎の猟犬に等しい。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海岸の庭にも時々色鳥いろどりが来ます。色鳥というのは秋になると渡って来る毛色の美しい多くの小鳥のことであります。目白もその一つであります。
俳句の作りよう (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
あゝ、一翳いちえいの雲もないのに、みどりむらさきくれないの旗の影が、ぱつと空をおおふまで、はなやかに目にひるがえつた、見るとさっと近づいて、まゆに近い樹々の枝に色鳥いろどり種々いろいろの影に映つた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)