“瞳子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとみ93.8%
どうし6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもその一重瞼の中に輝やく瞳子ひとみ漆黒しっこくであった。だから非常によく働らいた。或時は専横せんおうと云ってもいいくらいに表情をほしいままにした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いつしかに黄昏たそがれは、花瓶のおもてにうつる空の色、二人が瞳子ひとみをくもらして、さゝやかの二人が世界の、物の彩色あいろを消してく。
どうして、お前さんのその不思議な左の目の瞳子どうし見覚みおぼえがなかった日にゃあ、名告なのられたって本当に出来るもんじゃあない、その替り、こら、こんなに
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)