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文色
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あいろ
ふりがな文庫
“
文色
(
あいろ
)” の例文
氷の如き宮が手を取り、
犇
(
ひし
)
と握りて、永く眠れる
面
(
おもて
)
を
覗
(
のぞ
)
かんと為れば、涙急にして
文色
(
あいろ
)
も分かず、
推重
(
おしかさな
)
りて、
怜
(
いと
)
しやと身を
悶
(
もだ
)
えつつ
少時
(
しばし
)
泣いたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
海の
文色
(
あいろ
)
もどッぷりと暮れ落ちると、伝吉は初めて、
根
(
こん
)
を疲らしたようにガッカリとして
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼の
階子
(
はしご
)
を下り行くと
斉
(
ひとし
)
く貴婦人は再び
鏡
(
グラス
)
を取りて、
葉越
(
はごし
)
の面影を望みしが、一目見るより
漸含
(
さしぐ
)
む涙に曇らされて、
忽
(
たちま
)
ち
文色
(
あいろ
)
も分かずなりぬ。彼は
静無
(
しどな
)
く椅子に
崩折
(
くづを
)
れて、
縦
(
ほしいま
)
まに泣乱したり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“文”で始まる語句
文
文字
文句
文言
文身
文箱
文明
文章
文書
文鎮