“推重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいちょう50.0%
おしかさな12.5%
おしかさ12.5%
おっかさ12.5%
すゐちよう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
凝重ぎょうちょう穎鋭えいえいの二句、老先生眼裏がんりの好学生を写しいだきたってしん有り。此の孤鳳皇こほうおうを見るというに至っては、推重すいちょうまた至れり。詩十四章、其二に曰く
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
氷の如き宮が手を取り、ひしと握りて、永く眠れるおもてのぞかんと為れば、涙急にして文色あいろも分かず、推重おしかさなりて、いとしやと身をもだえつつ少時しばし泣いたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
と云って推重おしかさなった中から、ぐいと、犬の顔のような真黒まっくろなのをもたげると、陰干のにおいぷんとして、内へ反った、しゃくんだような、霜柱のごとき長い歯を、あぐりとく。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
声が高いのでもう一人、奥からばたばたと女中が出て来て、推重おっかさなると、力を得たらしく以前の女中が
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたし怯懦けふだだ。衞生ゑいせいおどかされて魚軒さしみはない。が、魚軒さしみ推重すゐちようする。そのきらひなのは先生せんせい所謂いはゆるしゞみきらひなのではなくて、しゞみきらはれたものでなければならない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)