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おしかさな
ふりがな文庫
“おしかさな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
押重
50.0%
推重
25.0%
押累
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
押重
(逆引き)
改札口
(
かいさつぐち
)
には、
雨
(
あめ
)
に
灰色
(
はひいろ
)
した
薄
(
うす
)
ぼやけた
旅客
(
りよかく
)
の
形
(
かたち
)
が、もや/\と
押重
(
おしかさな
)
つたかと
思
(
おも
)
ふと、
宿引
(
やどひき
)
の
手
(
て
)
ン
手
(
で
)
の
提灯
(
ちやうちん
)
に
黒
(
くろ
)
く
成
(
な
)
つて、
停車場前
(
ステーシヨンまへ
)
の
広場
(
ひろば
)
に
乱
(
みだ
)
れて、
筋
(
すぢ
)
を
流
(
なが
)
す
灯
(
ひ
)
の
中
(
なか
)
へ、しよぼ/\と
皆
(
みな
)
消
(
き
)
えて
行
(
ゆ
)
く。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おしかさな(押重)の例文をもっと
(2作品)
見る
推重
(逆引き)
氷の如き宮が手を取り、
犇
(
ひし
)
と握りて、永く眠れる
面
(
おもて
)
を
覗
(
のぞ
)
かんと為れば、涙急にして
文色
(
あいろ
)
も分かず、
推重
(
おしかさな
)
りて、
怜
(
いと
)
しやと身を
悶
(
もだ
)
えつつ
少時
(
しばし
)
泣いたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
やがて重き物など引くらんやうに彼の
漸
(
やうや
)
く
踵
(
きびす
)
を
旋
(
めぐら
)
せし時には、
推重
(
おしかさな
)
るまでに
柵際
(
さくぎは
)
に
聚
(
つど
)
ひし
衆
(
ひと
)
は
殆
(
ほとん
)
ど散果てて、駅夫の三四人が
箒
(
はうき
)
を執りて場内を掃除せるのみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
おしかさな(推重)の例文をもっと
(1作品)
見る
押累
(逆引き)
一つ、次の最初の
停車場
(
ステイション
)
へ着いた時、——下りるものはなかった——私の居た側の、出入り口の窓へ、五ツ六ツ、土地のものらしい
鄙
(
ひな
)
めいた
男女
(
なんにょ
)
の顔が
押累
(
おしかさな
)
って室を
覗
(
のぞ
)
いた。
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
おしかさな(押累)の例文をもっと
(1作品)
見る
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