“柵際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さくぎわ75.0%
さくぎは25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「むむ。……変にうろうろしておるじゃないか。あれ、柵際さくぎわの番所をのぞいておるぞ」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「すわとばかり、組みつきましたなれど、なにせい、血刀ちがたなを持っている上に、いつものような死物狂い、とても、二人の敵ではなく、みるまにあの柵際さくぎわから西谷にしだにへ向って、身を躍らせてしまいました」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて重き物など引くらんやうに彼のやうやきびすめぐらせし時には、推重おしかさなるまでに柵際さくぎはつどひしひとほとんど散果てて、駅夫の三四人がはうきを執りて場内を掃除せるのみ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)