“柵外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さくがい85.7%
さくぐわい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将校が私をとがめて「お前はなぜあちこち見廻って歩くか。」「私は総理殿下の対面所を求めて居ります」というと「今は対面の時でない、柵外さくがいに去れ」
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
が、この大久保隊も、もう一隊の佐久間勢も、柵外さくがいに出ている目的は、敵の誘いにあって、実は、勝つことが最善ではない。だから逃げればいいのである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柵外さくぐわいの道路を隔てた小川の縁の、竹藪たけやぶにかこまれた藁屋根わらやねでは間断なく水車が廻り、鋼鉄の機械鋸きかいのこが長い材木を切り裂く、ぎーん、ぎん/\、しゆツ/\、といふ恐ろしい、ひどく単調な音に
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)