“ほれぼれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
惚々89.2%
恍惚8.1%
眷々2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人妻になった万竜を一度見掛けた事があったが、惚々ほれぼれとするような美しい女であった。きんはその見事な美しさにうなってしまった。
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
奥様は御器量を望まれて、それで東京から御縁組おかたづきに成ったと申す位、御湯上りなどの御美しさと言ったら、女の私ですら恍惚ほれぼれとなって了う程でした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
梅桃桜菊色々の花綴衣はなつづりぎぬ麗しく引纏ひきまとわせたる全身像ほれた眼からは観音の化身けしんかとも見ればたれに遠慮なく後光輪ごこうまでつけて、天女のごとく見事に出来上り、われながら満足して眷々ほれぼれとながめくらせしが
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)