“くわうこつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
恍惚100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
封建の揺籃えうらん恍惚くわうこつたりし日本はにはかに覚めたり。和漢の学問に牢せられたる人心は自由を呼吸せり。鉄の如くに固まれるものは泥の如くに解けたり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
若者わかものおもはずはしました。るがうち波間なみまはなれ、大空おほぞら海原うなばらたへなるひかり滿ち、老人らうじん若者わかもの恍惚くわうこつとして此景色このけしきうたれてました。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
おとなしいレオは、喜んでするに任せて居る——太陽に祝福された野面や、犬や、そこに身をかがめて居る働く農夫などを、彼はしばらく恍惚くわうこつとして眺めた。日は高い。