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うつとり
ふりがな文庫
“うつとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
恍惚
75.0%
恍然
19.4%
恍乎
2.8%
悾惚
2.8%
▼ 他 1 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恍惚
(逆引き)
懶怠
(
なまけ
)
た身の
起伏
(
おきふし
)
に何といふこともなく眺めやる昼の男の心持、また逃げてゆく「時」のうしろでをも
恍惚
(
うつとり
)
と空に
凝視
(
みつ
)
むる心持……
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
うつとり(恍惚)の例文をもっと
(27作品)
見る
恍然
(逆引き)
暫しは
恍然
(
うつとり
)
として氣を失へる如く、いづこともなく
詰
(
きつ
)
と
凝視
(
みつ
)
め居しが、星の如き眼の
裏
(
うち
)
には
溢
(
あふ
)
るゝばかりの涙を
湛
(
たゝ
)
へ、珠の如き頬にはら/\と振りかゝるをば拭はんともせず
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
うつとり(恍然)の例文をもっと
(7作品)
見る
恍乎
(逆引き)
お定は
暫時
(
しばし
)
恍乎
(
うつとり
)
として、自分の頬を天鵞絨の襟に擦つて見てゐたが、幽かな
微笑
(
ほほゑみ
)
を口元に漂はせた儘で、何時しか安らかな眠に入つて了つた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
枕に就くと、今日位身体も心も急がしかつた事がない様な気がして、それでも、何となく物足らぬ様な、
心悲
(
うらがな
)
しい様な、
恍乎
(
うつとり
)
とした疲心地で、すぐうと/\と眠つて了つた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
うつとり(恍乎)の例文をもっと
(1作品)
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悾惚
(逆引き)
女は
暫時
(
しばし
)
悾惚
(
うつとり
)
として、そのすゝけたる天井を見上げしが、
蘭燈
(
らんとう
)
の
火
(
ほ
)
かげ薄き光を遠く投げて、おぼろなる胸にてりかへすやうなるもうら
淋
(
さび
)
しく、
四隣
(
あたり
)
に物おと絶えたるに霜夜の犬の
長吠
(
とほゞ
)
えすごく
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
うつとり(悾惚)の例文をもっと
(1作品)
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