“恍乎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつとり33.3%
ぼうつ33.3%
ぼんやり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お定は暫時しばし恍乎うつとりとして、自分の頬を天鵞絨の襟に擦つて見てゐたが、幽かな微笑ほほゑみを口元に漂はせた儘で、何時しか安らかな眠に入つて了つた。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
枕に就くと、今日位身體も心も急がしかつた事がない樣な氣がして、それでも何となく物足らぬ樣な、うら悲しい樣な、恍乎ぼうつとした疲心地つかれごゝちで、すぐうと/\と眠つて了た。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
お定は暫時しばらく恍乎ぼんやりとして、自分の頬を天鵞絨の襟に擦つて見てゐたが、幽かな微笑を口元に漂はせた儘で、何時しか安らかな眠に入つて了つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)