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恍惚
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ほれぼれ
ふりがな文庫
“
恍惚
(
ほれぼれ
)” の例文
袋棚
(
ふくろだな
)
と障子との
片隅
(
かたすみ
)
に
手炉
(
てあぶり
)
を囲みて、
蜜柑
(
みかん
)
を
剥
(
む
)
きつつ
語
(
かたら
)
ふ男の
一個
(
ひとり
)
は、彼の横顔を
恍惚
(
ほれぼれ
)
と
遙
(
はるか
)
に見入りたりしが、
遂
(
つひ
)
に
思堪
(
おもひた
)
へざらんやうに
呻
(
うめ
)
き
出
(
いだ
)
せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
奥様は御器量を望まれて、それで東京から
御縁組
(
おかたづき
)
に成ったと申す位、御湯上りなどの御美しさと言ったら、女の私ですら
恍惚
(
ほれぼれ
)
となって了う程でした。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
直樹の父親が来て、「木曾のナカノリサン」などを歌い出せば、達雄は又、
清
(
すず
)
しい、
恍惚
(
ほれぼれ
)
とするような声で、時の
流行唄
(
はやりうた
)
を聞かせたものだった。直樹の父親もよく
細
(
こまか
)
い日記をつけた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“恍惚”の意味
《名詞》
恍惚(こうこつ)
何かに心を奪われうっとりすること。また、そのようなさま。
意識がぼんやりしていてはっきりしないこと。また、そのようなさま。
認知症で脳の機能が低下しているさま。
(出典:Wiktionary)
恍
漢検1級
部首:⼼
9画
惚
漢検準1級
部首:⼼
11画
“恍惚”で始まる語句
恍惚境
恍惚感
恍惚郷