晩菊ばんきく
夕方、五時頃うかがいますと云う電話があったので、きんは、一年ぶりにねえ、まア、そんなものですかと云った心持ちで、電話を離れて時計を見ると、まだ五時には二時間ばかり間がある。まずその間に、何よりも風呂へ行っておかなければならないと、女中に早目 …
作品に特徴的な語句
いさ あせ 先達せんだって すさ 洲崎すざき おこ 三味しゃみ 合百ごうひゃく 園生そのう こわ おこ 苦味にが きれ たく 鹿 一途いちず 七転ななころ 万竜まんりゅう あだ 何処どこ 何時いつ しあわ 八起やお 冷酒ひやざけ 初々ういうい 初心うぶ わか 刺戟しげき 動悸どうき しゃく にお かわや 厭気いやけ 口惜くや たた ただ 吃驚びっくり くちびる おし うな うそ 四囲あたり 大連だいれん 太々ふてぶて 太股ふともも 小皺こじわ もっと くず あらし 川甚かわじん 年増としま 待合まちあい 惚々ほれぼれ たの 旦那だんな 暖簾のれん 本庄ほんじょう 柴又しばまた 格子こうし 桃割ももわれ 椿姫つばきひめ 欣也きんや 死人しびと たま 溜息ためいき みぞ 火箸ひばし 煙管きせる 熱海あたみ きば 牛込うしごめ 玄人くろうと 瓦礫がれき びん 生涯しょうがい 田舎いなか 甲斐かい 癇性かんしょう 百合ゆり
題名が同じ作品
晩菊 (新字旧仮名)林芙美子 (著)