“柴又”の読み方と例文
読み方割合
しばまた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日が次第に、この以後くらくなる。唄の声(どこからか聞こえる)ぬしを松戸で、目を柴又しばまたき、小岩したえど、真間ままならぬ。
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
「君と、柴又しばまた川甚かわじんへ行った事があったね。えらい雨に降りこめられて、飯のないうなぎを食った事があったなア」
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
柴又しばまた帝釈天たいしゃくてん境内けいだいに来た時、彼らは平凡な堂宇どううを、義理に拝ませられたような顔をしてすぐ門を出た。そうして二人共汽車を利用してすぐ東京へ帰ろうという気を起した。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)