“柴折”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおり83.3%
しお16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふらふらと柴折しおりを押して、庭の外へ出てみると、深い天蓋をかぶった虚無僧の姿が、河原のヘリをスタスタと先へ歩いてゆく。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしが父に伴われて行った料理茶屋は堀端に生茂った松林のかげに風雅な柴折しおり門を結んだ茅葺かやぶきの家であった。
十六、七のころ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ジーナが来ている……私にいたくて、泣いている! テラスを飛び降りて、奥庭の柴折しおを突っ切って、どこをどうして門の砂利道まで躍り出たか覚えがありません。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
人気ひとけのないのを見すまして、背戸の柴折しおり戸をあけた。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)