“しおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.1%
枝折17.7%
柴折16.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本のしおりに美しいといって、花簪はなかんざしの房を仕送れば、ちいさな洋服が似合うから一所に写真を取ろうといって、姉に叱られる可愛かわゆいのがあり。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼の机の上には比較的大きな洋書が一冊せてあった。彼は坐るなりそれを開いて枝折しおりはさんであるページ目標めあてにそこから読みにかかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わたくしが父に伴われて行った料理茶屋は堀端に生茂った松林のかげに風雅な柴折しおり門を結んだ茅葺かやぶきの家であった。
十六、七のころ (新字新仮名) / 永井荷風(著)