“柴門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいもん80.0%
しばのと10.0%
もん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのまま書堂の前まで来ると、ここには今、柴門さいもんをひらいて、客を見送ったばかりの主がちょうどまだそこにたたずんでいた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黄金丸は柴門しばのとに立寄りて、丁々ほとほとおとなへば。中より「ぞ」ト声して、朱目あかめ自ら立出づるに。見れば耳長く毛は真白ましろに、まなこくれないに光ありて、一目みるから尋常よのつねの兎とも覚えぬに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
鳴子なるこが鳴っている。柴門もんの鳴子ががたがた鳴っている。たれか来たのだろう。開けてやれ」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)