“川甚”の読み方と例文
読み方割合
かわじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「君と、柴又しばまた川甚かわじんへ行った事があったね。えらい雨に降りこめられて、飯のないうなぎを食った事があったなア」
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
須永はあきれたような顔をしていて来た。二人は柴又しばまた帝釈天たいしゃくてんそばまで来て、川甚かわじんといううち這入はいって飯を食った。そこであつらえたうなぎ蒲焼かばやきあまたるくて食えないと云って、須永はまた苦い顔をした。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)