“川辺”のいろいろな読み方と例文
旧字:川邊
読み方割合
かわべ36.8%
かはべ21.1%
かわなべ15.8%
かわべり10.5%
かはのべ5.3%
かはべり5.3%
かわばた5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつこの川辺かわべのおれたちのかえされてしまうかわかったものでない。あぶないとなったら、どこへかしをしなけりゃならん。
縛られたあひる (新字新仮名) / 小川未明(著)
貫いた線を余り真直にしすぎたやうな処があるが、出て来る人物もそれぞれ活躍して、あの酒を飲む川辺かはべさんなどが殊によく出てゐた。
自他の融合 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
その監獄はどこにあったか、場所は知らないが、隣村川辺かわなべ屋形やかたという所で、そこには郡役所もあり、色々の公の役所があった。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼はもとより平岡を訪ねる気であった。から何時もの様に川辺かわべりを伝わないで、すぐ橋を渡って、金剛寺坂を上った。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
東京に子規忌歌会のある日ぞとおもひて吾は川辺かはのべ往くも(二十六日)
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
代助はもんた。江戸川迄ると、かはみづがもうくらくなつてゐた。彼は固より平岡をたづねる気であつた。から何時いつもの様に川辺かはべりつたはないで、すぐはしわたつて、金剛寺坂こんごうじざかあがつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
再び先の川辺かわばたへ出た。
画の悲み (新字新仮名) / 国木田独歩(著)