“かわべり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
川縁54.5%
河縁27.3%
川辺9.1%
川畔4.5%
河辺4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長次郎は更に平左衛門の家の作男さくおとこをそっと呼び出して、主人の伜はこの十三夜の夜ふけに寝床をぬけ出して村境の川縁かわべりにさまよっていたのを
半七捕物帳:24 小女郎狐 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さざなみさえ打たない静かな晩だから、河縁かわべりとも池のはたとも片のつかないなぎさ景色けしきなんですが、そこへ涼み船が一そう流れて来ました。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
赤松が四五本川辺かわべりへ枝を垂れ、其処に塚がって、おきなの詠んだ「夏来ても只一つ葉の一つかな」という碑があります、此の大泉小泉の掘割から堅科川かたしながわという利根の水上みなかみ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私の家は川畔かわべりの直ぐ近所だったから、帰って待つもなく、眉山と花痩とは威勢よくやって来た。眉山はその時新小川町しんおがわちょうの花痩の家に泊っていたのだ。
その頃江戸川べりに住んでいた私は偶然川畔かわべり散策ぶらついていると、流れをりて来る川舟に犢鼻褌ふんどし一つで元気にさおをさしてるのが眉山で、吉原よしわら通いの山谷堀さんやぼりでもくだ了簡りょうけん
此処には利根川の支流えだがわがあり、其の河辺かわべりに松の木が五六本生えて居りまして、用水が流れて居り。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)