“かはばた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カハバタ
語句割合
川端66.7%
川畔16.7%
河端16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
邸の裏の川端かはばたに繁つたあしの間を通り、天滿の出入商人納屋なや小左衞門方へ忍ばせた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ところが二三年して、その爺は死んで了ひ、また四五年経つた後には、ふつふつ厭だと言つて田舎の中年の男に情婦などが出来て、遂には川畔かはばたの店をも閉めて了つたといふ話であつた。
田舎からの手紙 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
立見たちみの混雑の中でもあるし、長吉ちやうきちおどろいたまゝ黙つてゐるより仕様しやうがなかつたが、舞台はやがて昨日きのふの通りに河端かはばた暗闘だんまりになつて、劇の主人公がぬすんだ金を懐中ふところ花道はなみち駈出かけいでながら石礫いしつぶてを打つ
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)