“河端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわばた80.0%
かはばた20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは一叢ひとむれの松林で、わたしは去年遊びに来て知っていたが、今も壊れた石馬せきば河端かわばたにのめって、一つの石羊せきようが草の中にうずくまっていた。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
世良親王の河端かわばたノ宮の遺跡いせきに植え出したさくらがいつか花時には大堰川おおいがわの水も小紋にして見せるほどな名所となって来た始まりであるという。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
立見たちみの混雑の中でもあるし、長吉ちやうきちおどろいたまゝ黙つてゐるより仕様しやうがなかつたが、舞台はやがて昨日きのふの通りに河端かはばた暗闘だんまりになつて、劇の主人公がぬすんだ金を懐中ふところ花道はなみち駈出かけいでながら石礫いしつぶてを打つ
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)