河端かわばた)” の例文
それは一叢ひとむれの松林で、わたしは去年遊びに来て知っていたが、今も壊れた石馬せきば河端かわばたにのめって、一つの石羊せきようが草の中にうずくまっていた。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
世良親王の河端かわばたノ宮の遺跡いせきに植え出したさくらがいつか花時には大堰川おおいがわの水も小紋にして見せるほどな名所となって来た始まりであるという。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
舞台はやがて昨日きのうの通りに河端かわばた暗闘だんまりになって、劇の主人公が盗んだ金を懐中ふところに花道へ駈出かけいでながら石礫いしつぶてを打つ、それを合図にチョンと拍子木が響く。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
せうのおかみさんが河端かわばたいもあらつてをりました。そこをとほりかけた乞食こじきのやうなぼうさんがそのいもをみて
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)