“石礫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしつぶて42.9%
いしころ28.6%
せきれき14.3%
いしがら7.1%
つぶて7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、その理由と、原因をわざわざと探し求めるまでもなく、米友の身の周囲まわりに降りそそぐ石礫いしつぶてが、とりあえずこの不穏を報告する。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それに答えているうちに、車はカーブを切って石礫いしころだらけの山角やまかどを曲って、到頭姿は見えなくなってしまいました。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
此等の物は我の部分なるが如く、又外物なるが如く、庭前の松柏、路傍の石礫せきれきと同視することは出來ぬけれども、しかも亦我と相遠きを覺える。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
委しくいえば商人なり政府の役人なり兵隊なりあるいは遊牧民なりが最も多く通るために草も沢山生えて居らず石礫いしがらも少ないというだけそれを公道と呼んで居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「待て!」と云う声が響き渡り、木蔭から石礫つぶてが投げられた。ツト現われたは山影宗三郎、刀を抜くと背後から、烏組の群へ切り込んだ。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)