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石礫
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いしつぶて
ふりがな文庫
“
石礫
(
いしつぶて
)” の例文
しかし、その理由と、原因をわざわざと探し求めるまでもなく、米友の身の
周囲
(
まわり
)
に降りそそぐ
石礫
(
いしつぶて
)
が、とりあえずこの不穏を報告する。
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
舞台はやがて
昨日
(
きのう
)
の通りに
河端
(
かわばた
)
の
暗闘
(
だんまり
)
になって、劇の主人公が盗んだ金を
懐中
(
ふところ
)
に花道へ
駈出
(
かけい
)
でながら
石礫
(
いしつぶて
)
を打つ、それを合図にチョンと拍子木が響く。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あっちの三枚、こっちの五枚、ザラザラひろいあつめていると、
突
(
とつ
)
! どこからか風をきって飛んできた
石礫
(
いしつぶて
)
が、コツンと、
燕作
(
えんさく
)
の肩骨にはねかえった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
兵馬が打った
石礫
(
いしつぶて
)
、猛犬の額に
発矢
(
はっし
)
と当る。犬は一声高く吠えて飛び退き、
爛々
(
らんらん
)
たる
眼
(
まなこ
)
を以て遠くから兵馬を睨む。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
同時に、
石礫
(
いしつぶて
)
を
抛
(
ほう
)
っていた七、八百の水俣の者が、隊を左右に割って、一線からさッと
退
(
ひ
)
いた。
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
立見
(
たちみ
)
の混雑の中でもあるし、
長吉
(
ちやうきち
)
は
驚
(
おどろ
)
いたまゝ黙つてゐるより
仕様
(
しやう
)
がなかつたが、舞台はやがて
昨日
(
きのふ
)
の通りに
河端
(
かはばた
)
の
暗闘
(
だんまり
)
になつて、劇の主人公が
盗
(
ぬす
)
んだ金を
懐中
(
ふところ
)
に
花道
(
はなみち
)
へ
駈出
(
かけい
)
でながら
石礫
(
いしつぶて
)
を打つ
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“石礫”の意味
《名詞》
小さい石。石ころ。
つまらないもの。
(出典:Wiktionary)
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
礫
漢検1級
部首:⽯
20画
“石礫”で始まる語句
石礫地
石礫陣