“つぶて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
83.5%
飛礫15.2%
石礫0.6%
鵝卵石0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つぶてを拾って、そこらの笹の繁みへ、ねらいもきめずに投げつけた。石はカチンと松の幹にぶつかって、反射してほかへはねとんだ。
浮動する地価 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
飛礫つぶてにひるまぬ賊が、闇の木立を縫って飛ぶ様に逃げて行く。追われる者も追う者も森を離れ、夜更けの町を黒い風の様に走った。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「待て!」と云う声が響き渡り、木蔭から石礫つぶてが投げられた。ツト現われたは山影宗三郎、刀を抜くと背後から、烏組の群へ切り込んだ。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それを追ッかけて、山腹の寨門さいもんまでせまッてゆくと、こんどは待ッてましたとばかり、山上諸所から鵝卵石つぶての雨が降ってきた。ところへまた、後方の鎮台隊から伝令の兵があって。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)