“ひれき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
披瀝97.0%
飛礫3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「わたしはこの草の中から、月を見ているのが好きですよ」彼は彼自身のもっている唯一の詩的興趣を披瀝ひれきするように言った。
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
私は今度朝鮮に対する私の情を披瀝ひれきするために、一つの音楽会を貴方がたにささげたく思う。会は五月初旬京城において開かれるはずである。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
それにもう一つ、貞阿にとって全くの闇中の飛礫ひれきであったのは、去年の夏この土地の法華寺ほっけじに尼公として入られた鶴姫のことが、いたく主人の好奇心をいているらしいことであった。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
それにもう一つ、貞阿にとつて全くの闇中の飛礫ひれきであつたのは、去年の夏この土地の法華寺ほっけじに尼公として入られた鶴姫のことが、いたく主人の好奇心をいてゐるらしいことであつた。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)