“れき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
27.3%
27.3%
13.6%
13.6%
歴乎4.5%
4.5%
4.5%
4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仮に棭斎が同じ日数を同じ道中に費したものとすると、棭斎の江戸を発した日も、ほゞ推知することが出来る。れきけみするに文政四年には三月が大、四月が小であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
老叟らうそうわらつて『さう言はるゝにはなに證據しようこでもあるのかね、貴君あなたものといふれきとした證據しやうこが有るならうけたまはりいものですなア』
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
老驥ろうきれきふくすれども、志千里にありという意がこのうちに蔵せられている。第三もまた同じ事である。作者は天命に任せるとはいっているが、意を栄達に絶っているのではなさそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
じつにいいれきだ。まっ白だ。まん円だ水でぬれている。ってしまった。だれかがまたまわす。もうない。あとは茶色だし少し角もある。ああいいな。こんなありがたい。あんまりのぼる。もう帰ろう。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
否応なく城外へ出て行った蔵光正利まさとし、益田孫右衛門、村井河内などという歴乎れきたる諸将で、しかも毛利方と通謀している物騒なる味方には、官兵衛の股肱の母里太兵衛とか
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お勢がこのような危い境に身をきながら、それには少しも心附かず、私欲と淫欲とがれきして出来でかした、軽く、浮いた、けがらわしい家内の調子に乗せられて、何心なく物を言っては高笑たかわらいをする
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
上海棉花公司とか、広徳泰れき花廠とか、難解の文字の金看板が、家々の軒にかかっていて、夕陽にピカピカ光っている。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
次に紹介すべきは写真第二図のれき状の土器である。