“れつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:レツキ
語句割合
58.8%
歴乎11.8%
列記11.8%
歴然11.8%
歴気5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まづ如何いかやうに天下無敵を豪語しても構はないやうなものの、けれど現に将棋家元の大橋宗家そうけから名人位を授けられてゐる関根といふれつきとした名人がありながら
聴雨 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)
歴乎れつきとした役者やくしやが、ゴムそこ足袋たびきゲートル、ゆかたのしりばしよりで、手拭てぬぐひくびにまいてやつてた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
覆面ふくめんを着けたる形と見ゆる土偶五六個有り。覆面はみなかほ全部ぜんぶを覆ふ假面形のものにして、粗布そふを以てつくられたるが如し。製作の精なる方よりはじめて是等土偶の出所及び所在しよざい列記れつきすれば次の如し。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
及ばずながらこの後は、私夫婦と、申すほどのお役には立ちませねど。歴然れつきとしたお従兄の、深井様もいらせられまする。必ず必ず御苦労はあそばしますな。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
此頃のやうな恐水病が恐ろしいからツて濫りに不幸な浪人犬らうにんいぬを撲殺し、歴気れつきとした御主人様でさへが
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)