“櫪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れき75.0%
くぬぎ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その瞬間、老驥ろうきということばが、一角のあたまのなかに、想い出された。老驥ろうきれきに伏す。
口笛を吹く武士 (新字新仮名) / 林不忘(著)
老驥ろうきれきふくすれども、志千里にありという意がこのうちに蔵せられている。第三もまた同じ事である。作者は天命に任せるとはいっているが、意を栄達に絶っているのではなさそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
たとえば東京などでは、この二月の初めの土曜日が初雪で、それが野山の松やくぬぎの蔭にきらめいて、かえって青空の光を明るくした。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)