“寨門”の読み方と例文
読み方割合
さいもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
谷のうちを見わたすに諸所にさくありごうあり、また新しき寨門さいもんや糧倉などは見えますが、守備の兵はことごとく南山の一峰へ逃げ退いているようです。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼方に魏延の一軍が見えたことも懸念になったし、なお彼をたじろがせたものは、近の穀倉や寨門さいもんに添うておびただしく枯れ柴の積んであることだった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寨門さいもんを出ていった蛮将は、幾手にも分れて、待ち伏せていた。昼間のうちに、孔明の偽使者をつかって、董荼奴と阿会喃へ呼びだしをかけていたのである。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)