“寨中”の読み方と例文
読み方割合
さいちゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二匹の牛、十匹の羊、五匹の豚が、あらゆる物に調理され、酒は山東さんとう生粋きっすい秋果しゅうかはこの山のみのりだし、隠れたる芸能の粋士もまた寨中さいちゅうに少なくない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらに、二つの江の口を過ぎると、やがて金沙灘きんさたんの岸には、幾旒いくりゅうもの旗と人列が見えた。頭領の王倫おうりん以下、寨中さいちゅうの群星が、かんを出て、立ち迎えていたものだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そう公明君のご書状に照らして、寨中さいちゅうの頭目ども評議の結果、よろこんで、ご一同を梁山泊へお迎えいたすことに決めた。……いざこれよりご案内申す。お支度あれ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)