“さいちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
最中87.5%
蔡仲8.3%
寨中2.1%
祭仲2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうしたことはみんな、太鼓に合せて踊っている最中さいちゅうに行われるのです。うったえられたほうの者も、同じようにずるがしこくそれに答えます。
ていの君がその臣蔡仲さいちゅうの専横を憎んで、蔡仲のむこに命じて彼を殺害させようとした時に、蔡仲の娘がそれと知って、もしこの事を父に告げると、夫が父のために殺されるし
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
二匹の牛、十匹の羊、五匹の豚が、あらゆる物に調理され、酒は山東さんとう生粋きっすい秋果しゅうかはこの山のみのりだし、隠れたる芸能の粋士もまた寨中さいちゅうに少なくない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらに、二つの江の口を過ぎると、やがて金沙灘きんさたんの岸には、幾旒いくりゅうもの旗と人列が見えた。頭領の王倫おうりん以下、寨中さいちゅうの群星が、かんを出て、立ち迎えていたものだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しばらく語を交えている間に、主人は次第に饒舌じょうぜつになって、光燄万丈こうえんばんじょう当るべからざるに至った。宗右衛門は好んで故事を引く。偽書ぎしょ孔叢子こうそうし』の孔氏三世妻をいだしたという説が出る。祭仲さいちゅうむすめ雍姫ようきが出る。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)