“まんなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マンナカ
語句割合
真中53.9%
中央32.3%
眞中9.8%
正中1.3%
中心0.7%
最中0.7%
真中央0.7%
中流0.3%
真央0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな道の真中まんなかなどで鰈になつたら、ちやうど、れふしの魚籠びくから、はね出した鰈のやうに、砂の上でぺんぺん跳ねてゐなければなるまい。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
真中まんなかに際立って、袖も襟もえたようにかかっているのは、よき、琴、菊を中形に染めた、朝顔の秋のあわれ花も白地の浴衣である。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しわくちやになツた大島染の袷を着た、モ一人の男は、両手を枕に、足は海の方へ投げ出して、不作法にも二人の中央まんなかに仰向になツて臥て居る。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
最前から板の間で身体を洗って居た婆さんは、年の頃六十四五で、頭の中央まんなかが皿のように禿げて居り、本郷町の桂庵けいあんのお虎と云うもので
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
惡黨あくたう! なん眞中まんなか飛込とびこんだんぢゃ足下おぬしは! 足下おぬしうでしたでやられた。
御米およねはわざ/\置炬燵おきごたつ宗助そうすけ着物きものけて、それを座敷ざしき眞中まんなかゑて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
晴天風なき時日いづれば十三の小嶋おの/\離散りさんして池中に遊ぶが如し、日入れば池の正中まんなかにあつまりて一ツの嶋となる。
すなわち、霊鏡が頭となり、湯飲みが胴となり、灯明台の正中まんなかの光線が手先となって、南方より入る光線がこれに反射して、朦朧もうろうたる人体ようの影が写真中に現れたのであることが分かったそうだ。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
八幡様や太閤様の朝鮮征伐、から天竺てんじくの交通のカナメ処になって、外国をピリピリさせていた名所旧跡は、みんな博多を中心まんなかにして取囲んでいるんだ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
多勢おほぜいのものはのこらず言下ごんかに、ねずみ中心まんなかにしておほきなつくつてすわりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
サハラの大砂漠の最中まんなかに投げ出されたようなものだ。
月世界跋渉記 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
ひさし最中まんなかからさがっている白いひもなどはいかにも閑静に見えた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
このものがたりの起った土地は、清きと、美しきと、二筋の大川、市の両端を流れ、真中央まんなかに城の天守なお高くそびえ、森黒く、ほりあおく、国境の山岳は重畳ちょうじょうとして、湖を包み、海に沿い、橋と、坂と、辻の柳、いらかの浪の町をいだいた、北陸の都である。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
のものがたりの起つた土地は、清きと、美しきと、二筋ふたすじ大川おおかわの両端を流れ、真中央まんなかに城の天守てんしゅほ高くそびえ、森黒く
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「河の中流まんなかへ出て見ると、好いよ。都会の中の空気とは思はれない。」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
佃は、それはそれで打ち切り、十坪ばかりの庭の庭石の真央まんなかに立って、あちらこちらを見まわした。彼は何か見つけ、不興げな表情でつくばいのそばへ行った。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)