“正中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たゞなか31.3%
しょうちゅう31.3%
まんなか25.0%
せいちゆう6.3%
ただなか6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この魔性の廣野ひろの正中たゞなかにはいと大いなるいと深き一のあなありて口をひらけり、その構造なりたちをばわれその處にいたりていはむ 四—六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
為世は末子為冬を愛していたが、その望みはかなわずして、為定が撰して奉った。時に正中しょうちゅう二年十二月十八日、『続後拾遺しょくごしゅうい和歌集』がこれである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
「今お側にゐた小僧は額の正中まんなかに大い目が一つしかありませんでした。ああ、気味が悪い。まだそこらにゐはしませんか。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
額の正中せいちゆうに一もくを開いてゐる畸形は胎生学上に有りやうがない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
夕空にむらむらとたけの堂を流れて出た、一団の雲の正中ただなかに、さっと揺れたようにドンと一発、ドドド、ドンと波に響いた。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)