“まなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真中60.9%
眞中26.1%
中央13.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしてわれ今、しいて自らこの乙女を捨てて遠く走らんとす。この乙女を沙漠さばく真中まなかにのこしゆかんとす。これまことにわれの忍び得ることなるか。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
だが日本海と格別ちがつたこのふゆ眞中まなかにさへ暖かく明るい大洋も、あのわたしが三十何年まへ山裾の城下まちから、十何里はなれた港へゆく途中、うまれて初めて見た耀かがやかしいばかり綺麗な
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
その風びんをかすめて過ぎつと思うほどなくまっ黒き海の中央まなかに一団の雪わくと見る見る奔馬のごとく寄せて、浪子がしたる岩も砕けよとうちつけつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)