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ちゆうわう
船室の
中央に
吊してある
球燈の
光は
煌々と
輝いて
居るが、どうも
其邊に
何か
魔性でも
居るやうで、
空氣は
頭を
壓へるやうに
重く、
實に
寢苦しかつた。
間もなく
自分も
志村も
中學校に
入ることゝなり、
故郷の
村落を
離れて、
縣の
中央なる
某町に
寄留することゝなつた。
一
本の
大きな
薔薇の
木が、
殆んど
其花園の
中央に
立つてゐて、
白い
花が
幾つもそれに
咲いてゐましたが、
其處には三
人の
園丁が
居て、
忙はしげにそれを
赤く
彩色してゐました。
屏風岩の
上を二十ヤードばかり
進むと、
正面に
壁のやうに
屹立つたる
大巖石の
中央に、
一個の
鐵門があつて、
其鐵門の
前には、
武裝せる
當番の
水兵が
嚴肅に
立つて
居つたが、
大佐等の
姿を
見るより