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中央
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まなか
ふりがな文庫
“
中央
(
まなか
)” の例文
階下
(
した
)
より
仄
(
ほのか
)
に足音の響きければ、やうやう泣顔隠して、わざと
頭
(
かしら
)
を支へつつ
室
(
しつ
)
の
中央
(
まなか
)
なる
卓子
(
テエブル
)
の
周囲
(
めぐり
)
を歩みゐたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その風
鬢
(
びん
)
をかすめて過ぎつと思うほどなくまっ黒き海の
中央
(
まなか
)
に一団の雪わくと見る見る奔馬のごとく寄せて、浪子が
坐
(
ざ
)
したる岩も砕けよとうちつけつ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
かくて
狸穴
(
まみあな
)
の
辺
(
ほとり
)
なる
狭隘路
(
せまきみち
)
に
行懸
(
ゆきかか
)
れば、馬車の
前途
(
ゆくて
)
に当って往来の
中央
(
まなか
)
に、大の字に寝たる
屑屋
(
くずや
)
あり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
敵の
中央
(
まなか
)
をさして丁字形に進みしが、あたかも敵陣を
距
(
さ
)
る一万メートルの所に至りて、わが
先鋒隊
(
せんぽうたい
)
はとっさに針路を左に転じて、敵の右翼をさしてまっしぐらに進みつ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
央
常用漢字
小3
部首:⼤
5画
“中央”で始まる語句
中央部
中央線
中央公論
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